円滑なコミュニケーションって、自分が伝えたいことがきちんと相手に伝わる会話ではないでしょうか。
お話することが好きだけれど、話の内容が全然入ってこない人もいますよねぇ。
逆に、口数少ないのにきちんと要件がわかる人もいます。
しかしどう話したら、うまく伝えられるのか。
お話が上手な人と下手な人、何が違うのか。
そして、
話が下手な人・得意ではない人はどのように話を進めたら分かりやすい会話ができるのか?
ということをこの記事では考えてみます。
話が上手な人の特徴
ただ単にお話が好きな人のことは一旦置いてきましょう。
お話が上手な人は、どんな風に喋っているのでしょうか。
良く言われるのは次の3つですね。
初めに結論から伝える
これ、本当に大事なことだと思うのです。
一番伝えたいことは1番初めに言う。
結論以外のことは、飾りみたいなものなのかもしれません。
話の分かりやすさは、ずばり冒頭にかかっているのです!
『分かりやすさ』と書きましたが、『話が面白いかどうか』も冒頭にかかっているような気がします。
結論が超簡潔にまとまっている
そして、冒頭の結論が超わかりやすくまとめられていることに気づきます。
言葉を喋っているのに、箇条書きくらいの簡潔さです。
逆に言えば、お話の内容が頭の中でまとまっていないのに喋り始めてしまうと、
わかりにくい会話になってしまいます。
話が短い
極めつけはこれです。
お話が上手な人は、みな話が短いです。
『結論が簡潔にまとめられている』ということはつまり、そういう事です。
長々とお話をされて、結局「だから何が言いたいの?」となってしまってはお互いの時間が無駄になるだけですね。
お話上手な人は、とにかく相手の時間も自分の時間も無駄にしないように、短くお話をしてくれています。
話下手な人はこの順番で会話をしてみよう
わたしは話をするのが得意ではありません。
思ったことをすぐに言葉にしてしまいがちで、順序立てて話を進めるのが苦手なようです。
しかし、口頭での会話も文章での説明も、次の順番でお話していくよう心がけています。
まえおき『わたしは話すのが得意ではありません』
『話をするのが得意ではない』
という前置きを、まず初めに一言添えます。
これ以上余計な事は言いません。
この一言があるだけで、相手の人がわたしに対して抱いている先入観やハードルを下げておくことができるからです。
ねこひげ先生さん(id:cat-whisker)が先日こんな記事をご紹介していました。
こちらに書かれている、『人見知り克服➂自分の「苦手」を伝える』というところに思わず「うんうん!」とうなってしまいました。
人見知りな性格であれば、最初に「人見知りなのよ」と話しておくのも良いでしょう。最初に話してしまえば「人見知りで変なやつと思われたらどうしよう」というような悩みもなくなります。
(中略)
自分の特徴を相手に知ってもらうのも大切なコミュニケーションの一つです。
引用させていただきます。
1、『何をしてほしいのか、伝えたいこと』まずは結論を
まえおきは序章です。本題はこれですね。
1番初めに伝えたいことをお話しましょう。
例えば、
「わたしはこう思っていて、こうしてほしいです。」
「○○という課題について、今回は◆◆というやり方で進めていきたいと思います。」
という具合です。
2、『なぜそう思うのか』という理由(エビデンス)
結論を告げたら、あとは理由を述べるだけです。
「なぜそう思っているのか。」
「なぜ◆◆というやり方にすることに決めたのか。」
物事を結論づけるには何か理由が必ずあるはずです。
もしその理由が適切ではなかった場合は、話を聞いている相手の人が指摘してくれます。
ですのでここでは、「自分はこういう理由でこう結論づけましたよ」ということを伝えておくのが良いです。
3、『あなたはどう考える?』質疑応答
ここで、話のお相手の方と意見を交換します。
この時間を設けることで、お互いの考えのすり合わせをすることができます。
初めに述べた『あなたの1番伝えたいこと』が、うまく伝わっていなかったり、
あるいは微妙に違う解釈で受け取られていたとしても大丈夫です。
この質疑応答タイムで、しっかりと軌道修正をしていくことができます。
反対に、この時間がなければ意見はすれ違ったままになってしまいかねません。
しっかりとすり合わせをしましょう。
疑問点があれば、会話を流さずにもう1度説明してもらいます。
意識しすぎはbotと同じ?人間味ある会話をしよう
bot(ボット:人間の代わりに作業を行うコンピュータプログラムのこと)
話下手な人は、会話の流れを意識しすぎるあまり、botの様に機械的になってしまいがちです。
それでは相手とのコミュニケーションは取れません。
自分はこう思う、という感情を含めると人間味のある会話をすることができます。
それをまず初めに伝えることで、相手との会話の距離間もグッと縮まります。
思っていることはまず初めに伝える
『会話が得意ではない』という一言の前置きから始めます。
そして、その次はもう
『わたしはこう思っています。』
1番初めに、相手に一番伝えたいことを言葉にしましょう。
とにかく話は短くわかりやすく
テンプレートがあるからと言って、それ通りに話す必要はありません。
しかし大切なのは、できるだけ話を短くすることです。
話が長いとそれだけで無駄な時間が過ぎていきます。
相手の大切な時間をあなたが奪ってしまいます。
とにかく短く。簡潔に。
初めに要点をまとめてから会話を始めるとよい
話をしながら順序立てることが難しい場合は、あらかじめアンチョコ(古いか…?)を用意しておくと安心です。
箇条書きで、伝えたい要件をメモしておきます。
前置きの一言で、「忘れるといけないのでメモを見ながらお話します」ということを伝えておいても良いでしょう。
あなたはどう思う?を最後に聞こう
あなたの伝えたいことと、そう思う理由をお話したら、あなたのターンは終了です。
今度は相手の番。
「あなたはどう思いますか?」
という質問を投げかけてみましょう。
すると、相手から質問を投げ返されるかもしれませんし、あなたの考えを褒めてくれるかもしれません。
どう返ってくるかはその時で違いますが、あなたが投げる「どう思いますか?」という質問こそが、
コミュニケーションをするために大切な手札です。そこから会話が広がっていくのです。